はじめに

現在においては、インターネットのサービスの中でも、ウェブサイト(ホームページ)を使用した情報収集が日常的に行われています。個人でも、企業間においても、商品/サービス、協力企業が探され、探している商品/サービスに見合ったものであれば、それは実際の取引に繋がる可能性となります。

ウェブサイトを介して商品を購入したり、情報を収集するのは、あらゆるインターネットのサービスにおいて、ウェブサイトが圧倒的な情報量を提供できることと、一般的な広告に見られる「押しつけ」的な側面が非常に少ないからです。そのため、他のメディアよりも重要視され、重宝されています。

それゆえ、現在、企業においては、ウェブサイトを運営していることが当然のようになってきたのです。

今から10年ほど前のことでしょうか、インターネットが一般にも普及し始めた頃、自社のウェブサイトを持つということが妙に流行した時期がありました。この頃はまだ、「ウェブサイト」という言葉を使うよりも「ホームページ」と呼ぶほうが一般的でもありました。

その時のキャッチフレーズは、

  • 「ホームページを作って情報発信しよう」
  • 「ホームページで企業のイメージアップを」

といった、かなり”お気楽”で、安易なものだったと思います。その結果、作成された多くのウェブサイトは、内容が希薄で、妙に小綺麗であったり、派手であったり・・・、と、広告の延長としかいえないものばかりでした。

現在では、さすがにそのような考え方をされてはいませんが、それでも、効果的なウェブサイトであるかどうかに関わらず、かなり多くの企業が多くの金額を投資し、自社のウェブサイトを運営しているという状況です。

さらに、あらゆる広告において、

  • 「http://nantoka-kantoka.co.jp/にアクセス!」
  • 「詳しくは、『ウェブ』で」

・・・こんな言葉を毎日のように見聞きし、また、何か必要以上にもてはやされている感じもします。

これまでに、ウェブサイトの運営を本気で取り組んでこなかった方や、そのメリットを知らない方にとって、多くの金額を投資し、さらには、ウェブサイトを運営していること自体を(これにも莫大な予算をかけて)宣伝しているという状況にはかなり疑問を感じるかもしれません。

しかしながら、現在、インターネット人口は7000万人以上、世帯にして85%以上の割合で使用されているという統計もあります。そして、携帯端末の高機能化などによって、インターネット人口は増える一方です。今後、ウェブサイトが顧客にとって重要な情報源になる日はそう遠くはないでしょう。その時、ウェブサイトを運営していない企業はどうなってしまうのでしょうか?

また、ウェブサイトは単なる広告メディアやイメージアップのためのツールではなく、より積極的な営業ツールになり得ることが認識され始めています。残念ながら、現在存在するウェブサイトの多くが単なる広告やイメージアップのためにしか利用されていません。今後、将来にわたっても、そのような効果の薄いウェブサイトを運営している企業はどうなってしまうのでしょうか?

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